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しあわせな最期
今月のスタッフブログ担当は看護部です。
訪問診療では、多くの患者さまとの出会いがある分、お別れもあります。
私自身が歳を重ねたこともあり、自分の老後や最期について考えをめぐらす
ことが増えました。
最近では、お付き合いの長かった重篤な心不全の独居女性のお看取りが印象に残って
います。
急変のリスクも覚悟の上で自宅で暮らすことを望まれ、他県に住む子供さんも本人の
意志を尊重しておられた方でした。
朝のヘルパーさんが入った時に廊下で倒れて亡くなっているとの連絡を受けて
看取り往診に同行しました。子供さんも涙ながらに「よく頑張ったと思います」と
お母さまを称えておられました。
独居の方が亡くなると孤独死と言われがちですが、そうではありません。
自身で選んだ人生を全うし、締めくくったのです。
私も穏やかなお顔をみて「あ~、理想的な最期だな」と感じました。
当クリニックでは独居の患者さまも多く、本人家族の覚悟があれば看取りまで支援いたします。
*しあわせな最期を迎えるために、今から準備しておくことを考えてみました
①日頃から家族や友人、大切な人と「死ぬ時」について話題にしておく
いざ病気になってからでは言いにくいものです。私は昨年、母が手術を受けるタイミングで
「万が一に備えておこうよ」と2人一緒にエンディングノートを作成しました。
②ベッド上の生活になっても楽しめる趣味をみつけておく
読書、映画鑑賞、手芸、音楽なんでもOK
推し活もいいですね。SNSで誰とでも繋がれる自分の世界があるのは素晴らしいです。
③お金を貯めておく
介護が必要になった時、私は家族ではなくプロのスタッフにビジネスライクにサービスを受けたいです。
場所はこだわりませんが、ただ、清潔で自由なひとり時間を確保できる場であって欲しい。
その為にも先立つものは必要です。なかなか貯まりませんが・・
④今を楽しむ
病気や事故、災害でその時が突然やってくるかもしれません。「楽しみは老後にとっておく」なんて
後回しにせず、今を楽しむことです。