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向原クリニック理念「患者よし、医療者よし、地域よし」の三方よし~満10年が経過して
この度ホームページをリニューアルしました。これを機会に中断していた院長ブログを月一回ペースで再開しますので、今後見ていただければ幸いです。加えてインスタグラムデビューをします。日々の訪問診療で撮った何気ない写真をアップするつもりなので併せて見てください。
昨年にクリニック満十周年を迎えて、今年は新たなスタートの年だと考えています。今一度、開院の時からの理念である「患者よし、医療者よし、地域よし」の「三方よし」を10年経った現在の視点でお話ししたいと思います。
<患者よし>
この10年間で在宅医療はかなり浸透して一般的になりました。10年前は「在宅医療とは何か」「訪問診療と往診の違いは何か」などの説明から始めて「在宅で看取りができるのか」など不安感を取り除きながらの在宅医療でした。現在では在宅医療が認知されてきただけに期待度があがりました。そのため、在宅医療の限界を見極めながら医療用麻薬やステロイドなどの投薬調整だけでなく、患者・家族の精神的サポートを重点的にしていく必要があると考えています
<医療者よし>
スタッフが働きやすい職場を目指しています。10年経ってまだまだ十分とは言えませんが、頑張っているスタッフを評価しながら率直に意見交換できる方法(年に2回のスタッフ面談)や交代で有給休暇を十分使用できるように人材や人数の確保など職場改善を行っていきます。
<地域よし>
病院連携室、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所(ケアマネージャー)、訪問薬局(在宅患者訪問薬剤管理指導)などこの10年間で地域の様々な医療・介護関係者の方々と連携させていただきました。時には無理なお願いをしてサポート頂いたことも多数あります。10年経ってますます感じることは、患者様の在宅療養サポートはクリニック単独では十分できないと言うことです。クリニックは役割・責任の重さから在宅療養サポートの地域リーダーになる必要があると思いますが、地域の医療・介護関係の皆様との連携や協力があってのことだと思います。今後ますます向原クリニックと連携したいと地域の皆様に思えるようなクリニックを目指します。